江戸川大学一般市民向け教養講座「オープンカレッジ」でお話ししました。
テーマは「顔の文化人類学」。
自分の顔といっても、運転免許証、パスポートでは、笑顔、怒り顔、泣き顔、そして横顔は自分の顔として認められないなど、特定の角度で、感情を排除した顔が国家によって「正式な顔」と決められてしまいます。
また福沢諭吉といえば1万円札の顔、西郷隆盛といえば上野公園の像など、刻々と変わるはずの人の顔が、特定時点で切り取られ、その人の顔とされてしまいます。そしてそれが大河ドラマなどで再生産されていきます。
果たして自分の顔は本当に自分の顔なのか、アイデンティーとの関係を通して考察してみました。
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