千葉市民会館で講演「生活に身近な問題を文化人類学で考える-激動の多文化社会をしなやかにしたたかに生きよう-」

 千葉市民会館で講演「生活に身近な問題を文化人類学で考える-激動の多文化社会をしなやかにしたたかに生きよう-」

 人口が急減し衰退する日本は多文化社会にならざるを得ない。そんな激動の時代をしなやかにしたたかに生きるコツを考察。

 異文化との出会いで最大の問題は語学よりも「食べる」、「出す」、「きれい」、「汚い」。そこでまず、そもそもきれい、汚いとは何かをアイデンティティと関係づけて解説。次いでゲテモノといっても、自文化で不可食のものが他文化で可食とされている場合にゲテモノと感じるだけで、絶対的ゲテモノが存在するわけではない、他民族の食のマナーは悪い、汚いと思いがちだが実はお互い様と自文化を客観化。さらに食のマナーはすべての民族にあり、動物が反面教師。つまり人類は意外に同じという認識も強調。

 そして異質との出会いこそが激動の時代にしなやかに対応できる柔軟性を生み、独創的な発想を促して日本再生にもつながると結論。

 主催は千葉県高齢者大学校卒業生学習会という全国的にも珍しい団体で、熱心な高齢者が大ホールを埋めました。 

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