講演「髪の文化人類学-髪から日本、日本人、人間が見えてくる」

埼玉県理容生活衛生同業組合で講演

 埼玉県鴻巣市文化センターでの講演で「髪の文化人類学-髪から日本、日本人、人間が見えてくる」をご聴講いただきました。

 なんで抜け毛、ぼさぼさ髪、フケ、うんち、雑草などは汚いのか、なんでゴミだらけのガンジスが聖なる川だったり、トイレに神様がいたりするのか、さらに抜け毛やフケを洗い流したり、整髪するとなぜきれいなのか、といった疑問を、身体と境界とアイデンティティといった文化人類学的視点から解説。

 さらにブラック校則、明治政府、戦中の髪形強制などがいかにアイデンティティを歪め、多様性を奪ったかを考えれば、衰退、没落する日本が多文化化、多様性の重視で創造力の復活をめざすなら、髪形の自由はきわめて重要と結論づけました。

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