月刊『潮』にエッセイ掲載
潮出版社の月刊誌『潮』6月号にエッセイ「多文化社会をしなやかに生きよう」が掲載されました。
『開幕!世界あたりまえ会議』(ワニブックス)を読んでくださった編集者から寄稿の御依頼をいただいたもので、近づく多文化社会をしなやかに、したたかに生きるにはどういう考え方をするべきかを文化人類学の視点から提案しています。
グローバル化というと語学ばかりが注目されますが、実は文化の問題の方がはるかに重大。中でも清潔に関する文化の違いは、感情的反発や差別に結びつくので、とりわけ重大です。
例えば、きれい好きと思い込んでいる日本人は、手で食べるインド人を汚いなどと思ってしまいますが、他方のインド人は、トイレで使う左手で平気で食べる日本人こそ汚いと思います。風呂に入らない民族から見れば、赤の他人と同じ湯に平気で入る日本人はきれい好きどころではないのです。
こんな相対的な見方、考え方ができるかどうかが、異文化がぶつかり合う多文化社会を、しなやかに、したたかに生きる力というわけです。
『開幕!世界あたりまえ会議』
https://www.wani.co.jp/event.php?id=6119
『潮』6月号
http://www.usio.co.jp/magazines/ushio/19177
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