読売新聞「オリンピックが変えた東京の街・首都をきれいに!-レガシーからたどる1964」にインタビュー掲載。
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20201015-OYT8T50030/
日本の街は外国と違ってきれい、それは日本人がきれい好きで公衆道徳をよく守るから、と思っている若い人は多い。でもこんな現在の当たり前も、わずか半世紀ちょっと前はまるで違った。
前回東京オリンピック開催の1964(昭和39)年頃なら、ごみを川や道路に捨てるのは当たり前、ホームは吸い殻だらけ、立小便する人のそばをバキュームカーが「田舎の香水」の香りを振りまきながら走り、公衆便所では「外人」が卒倒、といった状況だった。
こんな日本をオリンピックで訪れる「外人」に見られまいと、開催を控えて、川のごみは大量の水で押し流し、官製美化運動に人々を動員、「首都美化」「国土美化」が行われた。
そんな必死のボロ隠しの成果が、オリンピックの成功と今日のきれいな街。「昔はよかった」なんて真っ赤なウソ。今の当たり前が昔からの当たり前ではないという「日本人の自己再認識」を期待して、答えたインタビューでした。
『情報と社会』掲載の拙論文「東京オリンピックと日本人のアイデンティティー」はこちらから
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読売新聞記事
https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20201015-OYT8T50030/
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